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2018/05/11

UCI2.2 PANORAMA Guizhou International Women’s Road Cycling Race stage 5

Stage5は昨日のstage4の55kmの周回コースを逆回りで2周する110kmで、途中2か所の登りがあるが集団は大きく崩れにくく、ラスト10kmの登りでは個人総合争い、またスプリントを狙えないチームのアタックが頻発することが予想された。

スタート同時にSERVETTOチームが攻撃し、上野がすぐに対応して3名で逃げ始める。20秒以上はタイム差をつけられず10km後には吸収される。その後もアタックが頻発するが日本チームは上野、中井が中心となり対応していく。1回目のスプリントポイントを梶原が1位通過して、ポイント賞に王手をかける。その後10名ほどのアタックに日本チームは上野、中井が入り、しばらくしたのちに吸収された後も新たな逃げに上野、福田が入り、日本チームは梶原だけではなく、後半の登りに備えて唐見、金子も温存させながら進む。2周目に入りアタックが続くがコントロールできる状態でラスト10kmからの登り区間に入る。予想通りここで攻撃がかかり続け集団は大きく伸びる。この大事な場面で唐見がパンクで遅れてしまう。それまでにチームのために力を使った上野と中井も遅れ、攻撃のかかり続ける集団を金子が必死に対応して、福田もそれをしっかりフォローする。ラスト3kmをきっても集団は伸びた状態であるが、日本チームは何とか繋げて最後を梶原に託す。梶原は昨日よりゴール近くからスプリントを開始して誰にも横に並ばせずにこのステージも制した。この日もポイントを大量に獲得しポイントジャージをしっかり守った。梶原は厳しいレース展開でスプリンターが脚を削られた状況からのスプリントではより強さを見せる。この日のステージでは集団スプリントになるのを嫌うチームがゴール直前まで攻撃をかけ続け、最終局面でスプリンターを擁するチームが列車を組めずスプリンター同士のバラバラでの戦いになったことで梶原はより自分の力を発揮することが出来た。

先週のZHOUSHANに続き、今大会も日本チームはアジア団体総合1位となり選手全員で表彰台に上がった。今大会はレースだけではなく移動も厳しい中で選手全員が大きく成長し、日本チームが戦うチームであることを示してくれた。毎日異なるレース展開の中で5ステージのうち「4」ステージのゴールを制したことは大きな自信となった。

Stage 5順位
1梶原悠未  2時間45分57秒
2 DRUYTS Kelly(DOLTCINI VAN EYCK )同タイム
3 GASS Daniela Claudia(MAASLANDSTER INTERNATIONAL WOMEN’S CYCLING TEAM)同タイム
19金子広美  同タイム
37福田咲絵  同タイム
52唐見実代子 1分3秒差
46上野みなみ 2分40秒差
65中井彩子  5分49秒差

Stage5個人総合時間
1 GUTIERREZ RUIZ Sheyla (CYLANCE PRO CYCLING)16時間9分32秒
2 GASS Daniela Claudia(MAASLANDSTER INTERNATIONAL WOMEN’S CYCLING TEAM)10秒差
3 TSERAH Hanna (MINSK CYCLING CLUB)同タイム
20金子広美  27秒差
39梶原悠未  40秒差
43唐見実代子 1分30秒差
50福田咲絵  6分3秒差
53上野みなみ 9分44秒差
54中井彩子  11分59秒差

JCF強化コーチ 柿木孝之